西郷隆盛の銅像が佇む上野公園を抱える
上野アメ横は何時も大勢の観光客で溢れていて、
特に名物なのが割り箸に刺した
メロンやパイナップルを売る果物店です。

私もかれこれ30年は此処に来ると
割り箸刺しの果物を買って食べていますが、
近年巷で囁かれているのは
割り箸刺しのメロンやパインを食べているのは大抵埼玉県民である』という言葉。

物凄く断言されていますが
市場調査を行うと結果が其れに近いらしいのです。

かくゆう私も埼玉県民で『埼玉』という看板を20年は背負っていますし、
そういう言葉で括られても文句は言えませんけれどね。

埼玉は東京のベッドタウンになっていますので
休日のアメ横に埼玉から遊びに訪れる人々が居るのも頷けます。

埼玉県の特に大宮から上野へはアクセスも容易
来やすい事も有るのでしょうね。

そして割り箸刺しのメロンとパイナップルを
立ち食いで食べる美味しさは絶品
ですよ。

家で食べるより格段と上手さが感じられて更に手軽というのも、
つい手が伸びてしまうのでしょう。

初めてコレを食べた時の感動は忘れられません。

メロンやパイナップルは『高級品』で
滅多に食べられる代物では無いという概念を、
見事に打ち消してくれたのがアメ横ですもの。

ひと齧りした瞬間の瑞々しさ甘さは衝撃的です。
この店では他に苺も有りますけど未だ食べておりません。

挑戦しようとは思うのですが、
やっぱりメロンに行ってしまいます。

埼玉の人間は美味しいものを知っているのですよ。

県人は謙虚にも「埼玉に名産物は無い」と言いますが、
周りに旨い物が有るのは当たり前という環境に暮らしていると
意識しなくなる、と言うだけの事です。

アメ横は喧騒の下町、気取った都会人には肌が合わないのでは。

或いは野次ってはみるものの、
心の底では割り箸に刺さったメロンとパイナップルを食べたいのですよ。

人気者は妬み嫉みをされますからね。