広島一家失踪事件は2001年に起きた
どこにでもいる普通の家族がなんの前触れもなく、
愛犬と共に失踪したという事件である。
1年後、ダムの底から発見されることとなった
この一家(山上家)の失踪については、
無理心中として解決しているものの、
不可解なことが多すぎる。
まず、無理心中をはかる理由が家族には見当たらず、
人間関係で悩んでいる様子も無かったことだ。
金銭問題があったのではないかと思いきや、
この一家に借金などは無く、地主であったことから
裕福な家庭であることが分かる。
そして、妻である順子さんのバッグには
旅行資金の15万円が入ったままであり、
家の中の様子は朝食の準備が
整えられた状態であった。
これから死のうとする人間が、
朝食の準備をするだろうか?
更に不可解なことに、
順子さんと娘の千枝さんの携帯電話と
免許証は家に置きっぱなしであり、
一家4人はパジャマ姿のまま家を出ているのだ。
発見現場のダムは家からそう離れてはおらず、
車が誤って転落するような場所ではないことから、
解決したにも関わらずまことしやかに
他者の介入があったのではないかと囁かれている。
失踪した当初、玄関に鍵はかかっていたが、
勝手口の扉だけは開いていたそうな。
もしもこれが殺人であったのなら
いったい誰が何のために愛犬までをも
一緒に殺害したのであろうか?
山上さんがかつて所有していた山では、
神隠しの言い伝えがあるだけに、
もしかしたら人知の及ばぬ力が働いていたのかもしれない。
そんなことを考えてしまう事件だ。
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