私の父は霊感が強く、
色々と怖い体験してきたようです。
そんな父から聞いた話です。
父は幼い頃から霊感が強かったわけでは
なかったようです。
霊というものを意識したことはなく
普通に過ごしていたらしいですが、
高校を卒業し国鉄(当時)に就職して
収入を得るようになり自分の車を購入して、
当時付き合っていた彼女と
よくドライブデートをしていたそうです。
しばらくしてその彼女とは別れ、
次に付き合ったのが私の母だったとのこと。
母と付き合い始めてから数か月後、
母の前に付き合っていた彼女が
事故で亡くなったそうです。
父は葬列にも参列し
彼女の死を悼んでいたそうですが、
数日後のある日、母を自宅まで送って、
さぁ自分も家に帰ろうかと思った時に、
気が付くと助手席に亡くなったはずの彼女が座っていた、と。
父は恐怖で動けなくなり
はじめはただ冷や汗を流すだけでしたが、
だんだん悲しくなってきて
「お前はもう死んだんだ、成仏してくれ、頼む」と
祈りながら南無阿弥陀仏を唱え続け、
そして気が付くと彼女の姿は消えていました。
父はほっとして車を運転し自宅まで帰り、
「成仏してくれたかな」と思ったそうです。
が、その後も何度か助手席にその彼女が現れ、
そのたびに「成仏してくれ」と念じながら
南無阿弥陀仏を唱え続けると消える、
の繰り返しでした。
車に乗ることが怖くなってしまった父は
地元のお寺に行って相談してみたそうですが、
その際住職に
「いま除霊をしても、あなたはこれからも
同じように憑かれることが多いでしょうから、
自分で霊を供養できるように修行しなさい」と言われ、
「こんなこと初めてだし
付き合ってた相手だからでたまたまじゃないかな、
今後も同じようなことが起こるかなぁ?」と
半信半疑だったそうですが除霊をしてもらった後も、
仕事の後や休みの日にお寺へ数か月通い
修行をしたそうです(どんな修行かは聞いていません)。
その後彼女は現れなくなったそうですが、
住職の言ったとおり、
その後山登りでたまたま遭遇した
首つり死体の霊に憑かれたり、
電車の運転中に電車に轢かれて
死んだ地縛霊に憑かれたり、
色々あったそうですが修行の甲斐あって
自分で供養することができたそうです。
霊が見えるようになって一番困ったことは
「実家に血まみれの落ち武者みたいなのがいて
すごく強い奴だから近寄りたくない」とのことでした。
父が対処できない位強いのか…
と思うと怖くなってしまって、
私も父の実家にあまり近寄れなくなってしまいました。
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