これは、一人暮らしをするため、
マンションに引っ越した女性が体験したお話です。
初めての一人暮らし、引っ越したばかりで慣れない部屋。
片付けも一段落し、どっと疲れが押し寄せ、
疲れを癒す為にお風呂に入ることにしました。
うとうとしながらも髪を濡らし、シャンプーをしていると、
ふと手に違和感を覚えました。
目を開けてみてみると、指の間にびっしりと
髪の毛が絡まっていました。
あまりにも異常な量、
そして、明らかにショートカットの自分のものではない
長い髪の毛・・・
心臓が早鐘のように鳴り、嫌な汗が滴ります。
自分の目の前にある鏡を恐る恐る見上げると・・・
にやり、女の人が自分の後ろに立っていました。
絶叫し、無我夢中で家を飛び出し、
その晩は友人の家に泊めてもらいました。
あまりにも恐怖し、家に帰ろうとしないので
気の毒に思った友人は、彼女をお払いをしてくれる
神社へ連れて行きました。
事情を説明し、お払いをしてもらい、あの日以来家に帰りました。
『これでもう大丈夫、やっときちんと一人暮らしを始められる。』
そう思っていたのですが・・・
その日の晩、お風呂に入り、シャンプーをしていると、
再び手に違和感を覚えました。
そっと目を開けると、そこにはあの日と同じように、
指の間にびっしりと長い髪の毛が・・・
心臓が早鐘のように鳴り出します。
『何故?何故?お払いだってしてもらったはずなのに・・・!』
そこで彼女はふと思い出してしまいました。
あの日、鏡越しに見た自分の後ろに立っていた女性。
その女性はショートカットだったことを。
ぶわっと鳥肌が立ち、気配を察して上を見上げると、
換気口から髪の長い女性が自分を見下ろしていたそうです。
コメントを残す