私が小学生だったころの実体験です。
当時、2LDKの団地に家族5人で住んでいました。その家には20年ほど住んでいたのですが、
物心ついたときからたびたび金縛りにあうことがありました。思えば、この小学生の体験が、
私の金縛り体験の始まりだったような気がしています…。当時は2LDKの家に兄二人、父と母、私の5人で住んでいました。
就寝する部屋は、畳の部屋で、兄二人と母、私の4人が布団を敷き、
寝ていました。その日は、私が一番最初に就寝しており、
私以外の家族4人はふすまを挟んだすぐ隣の部屋で
テレビをみていました。夜の10時くらいでしょうか。
隣の部屋では家族がテレビを観ている音、
そしてふすまの隙間から光が漏れて、
薄暗い部屋の中で目が覚めました。再び眠ろうと目を閉じようとした瞬間、
一気に全身が動かなくなりました。仰向けのまま身体が動かなくなり、
硬直した状態となりました。またその瞬間に息もできなくなり、
初めての体験ではありましたがとっさに「金縛りだ!」
ということは認識ができました。これはまずい、息ができないので苦しい、
死んでしまうと思った私は大声で隣の部屋にいる
家族に助けを呼ぼうとしました。しかし、いつもでるはずの大声は全く出すことができず、
かすれた声しか出すことができません。どんどん苦しくなり、もう駄目だ!と思い
布団から出ていた左手を必死でもごもごと動かしていたら
次の瞬間、白い手がスっと出てきて私の手をぎゅっと掴みました。ギクっとして恐怖でいっぱいになった瞬間、
金縛りが一気にとけて、体中がスーっと自由になりました。あの、極限状態で私の手を掴んだ手は、
私を助けてくれたのか、それとも…


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