以前、私が住んでいたマンションの裏手には、普通の公園にしては比較的大きい公園がありました。公園は道路に囲まれてはいるものの、3方は、あまり車の通りも多くないので、車をとめて休んでいるタクシーなども結構ありました。
ただ、東西に走る道路だけは、大きい道路の抜け道になっていて、道路自体は路地にあるようなものの、歩行者には危ない交通量でした。そして、その交通量の多い道路を挟んだ角に、花瓶を置いていて、よく花を飾られていました。
昔事故でもあったのかな?でも、こんなに車と歩行者が近いと子どものサイズであれば、車の死角になってしまうかも。そんな事故でなければいいな、と思いながらも、引っ越してきた私には情報もなく分かりませんでした。
そんな公園で、私は、2人の息子をよく遊ばせました。
下の子もボールを蹴ったりできるようになると、ボール遊びがメインになり始めた頃、公園にボールを出さないように言っていましたが、やはりボールが公園から出る事もあります。そんなある日、ボールが公園から出てしまったので、一緒にボールを取りに行き、公園に持って入った時に、息子がバランスを崩し、ボールを離してしまったので、また、ボールが転がってしまいました。
今度は、ちょうどお花を置いている場所の角に、ボールが入ってしまいました。
息子は、ボールを取りに道路を渡り、私もすぐその後ろを車の確認をしながら渡ると、息子は、ボールを拾った後、何かを言った後、何度もおじぎをしています。私は、怖くなって思わず、息子の名前を呼んでしまいました。
息子は、すぐにこっちを向いて、側にきましたが、また、振り返っておじぎをします。
どうしたの?と聞くと、あの人とお話してた、というのですが、私には、ただの角しか見えなくて、誰もいません。私は、そうなんだ、というのが精一杯でした。。。
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