私はレンタルショップでアルバイトをしています。先日の話ですが、閉店後残った事務作業をこなしていると店長室から物音が聞こえました。きっと店長がいるのだと思い、あまり気にせずにいました。事務作業を終えて、帰り支度をしているとまたもガタッと音が聞こえました

ロッカーの中を整理し鍵をかけて、店長に挨拶をしに行こうと店長室を尋ねると部屋は暗く、人気もありませんでした。気のせいかと思ったのですが、一応ノックをしてドアを開け電気に手を伸ばした時、にゃおん、と足元で声が。

そこには店長が溺愛する猫が毛を逆立ててこちらを見ていました。暗闇でドアを開けたのでびっくりさせたのかも知れません。

おいで、と普段から人懐っこい猫を腕に抱き、店長室を後にしました。

きっと店長は裏口で一服しているのだろうと思い、大きめの声でミケさんご自宅に送って帰りますね!と声をかけました店長の自宅はすぐ隣なので、店のロックをかけて(誰かがいても防犯対策でロックはかける決まりになってます)いつも空いている小窓に下ろしてあげました。その日はそのまま家に帰ってゆっくりとすごしました。

翌日、上司からの電話で朝を迎えました。なんと、昨日の夜に強盗が入り店が荒れているので今日は警察の事情聴取に協力して欲しいとの事。私はすぐに用意をして、バイト先に向かいました。

警察の方に昨日のことを話すと、メモを渡されました。そのメモには荒々しい文字で、電気を付けなくてよかったね、と書いてありました。