広島での主人と宿泊した時の話です。

泊まる所を探し回り疲れてきて
古い建物ばかりが密集している場所
たどり着きました。

いくつかある旅館の中でも
かなり古い感じの旅館に
仕方なく無く泊まる事になりました

30年以上前の事なので
その建物は今は存在しないかもしれない
とても薄暗い感じの旅館

嫌な予感はしながら主人は気にしてない様子で、
空いてる所が中々見つからず
ココで良いみたいで決めたのです。

部屋の案内をして貰ってドアを開け
確認の為入ってすぐのクローゼット?
みたいな服掛けの扉を開けると
上の方に隙間があり妙な予感を感じました。

部屋変えを主人には頼みましたが
面倒らしくその部屋に決めたのでが、
もう少し強く希望していれば良かったと後悔してしまう。

直ぐに寝付く主人、
私は中々寝付けずウトウトしていた頃
障子が閉まった応接セットの椅子に座っている影が、
目の錯覚かと思い見直すとやはり
髪の長い浴衣姿のシルエットがある。

起こしても起きない主人。

震えながら布団を被り目を閉じ
いつの間にか寝て気が付くと影はありませんでした。

朝確認しましたが違和感だけ
何も起きていなかったのです。

窓を開けると坂の上の方だったので
窓を開ける雰囲気ではなかったですね。

ただ薄暗くて何を食べたのか全く思い出せません

その部屋からすぐに出たい思い
朝ゆっくりと楽しく過ごす事無く立ち去りましたが、
旅館の外から振り返って何も無いのですが
異様な薄気味悪い思いでしかなかった

やはり不穏な空気を感じるとやめた方が良いですね。
何かに誘われてたのかもしれません。