沖縄県では大きな長寿のガジュマルの木には、
きじむなーが住む
と言われている。

普段は見えることはないのだが、ごくまれに見えることがある。
主に子供が多いのだが、一緒に遊んでくれるそうだ。

だが、もしも遊ぶ約束などをしてしまうと
絶対には破ってはいけないと言われる。

そもそも次の約束を取り付けなければいいのだが、
もしも取り付けてしまうと、きじむなーとの約束は破ってはならない

約束を守っている間は家も裕福になり、
色々なことが上手くいくようになるが、
破ってしまうと目玉をくり抜かれてしまうという。

きじむなーは目玉が大好きなのだ。
それは昔ばなしにもなっているが、実際にきじむなーを見たというものも多い。

それを回避するためには魚の目玉を自分の代わりにおくのがいいと聞く。
だが、その後はそのガジュマルの木に近寄ってはならない。
きじむなーに見つかってしまうからだ。

魚の目玉で誤魔化しているのでもちろんきじむなーは激怒している。
次に出くわしてしまうともうだめだ。

そういう時は子供にとってかわるとも言われているので、
よく沖縄の怖いうわさ話などにもなっている。

きじむなーを見ることで幸せになるとも言われるが、
驚いたりしてしまうと不幸になるとも言われる。

しかし、きじむなーの見た目は遠目で見る分には子供のように見えるが、
近寄って見ると爪が以上に長い。

目が真っ赤。など、それぞれの目撃内容なのだが、
恐ろしい見た目といわれることも多い。

きじむなーは、妖精や精霊などのこの世のものとは思えないものは
遠目で見るだけの方が安全だと思わせる。