深夜、玄関の郵便受けがカタンと鳴った。彼は不思議に思い、覗くと、小さな封筒が入っている。差出人も宛名もなく、中には「ここにいる」と書かれた紙が一枚。いたずらだと思い捨てたが、翌夜も同じ封筒が届き、今度は「見てる」と書かれていた。毎夜、封筒が続き、文字が「近づく」「触れる」と変わっていく。ある晩、封筒を開けると、紙が濡れており、彼の名前が赤いインクで書かれていた。恐怖で郵便受けに鍵をかけたが、夜にカタカタと鳴り、封筒が床に落ちている。友人に相談すると、「その家、昔、変な手紙が届いたって噂があったよ」と言われた。彼は封筒を燃やしたが、次の夜、郵便受けから血の臭いが漂い、封筒がまた現れた。

ある夜、封筒の中から髪の毛が出てきて、彼の手を掴むように動いた。彼は悲鳴を上げて逃げたが、それ以来、夜に郵便受けが鳴り、背後に冷たい気配が立つようになった。