私が中学生の頃体験した怖い話です。
テスト前日だったので、
夜中の2時近くまで机に向かっていました。

家自体が築50年以上なので風が吹くと
ガタガタと音がするはずなのに、
外にある私が幼児期に使っていたブランコだけが
揺れる音がしていました。

変だとは思ったのですが、外は真っ暗だし
見に行くのも怖かったので、そのまま机で勉強をしていました。

10分以上が経過した頃、
ブランコの音はまだ聞こえていたのですが…

その直後に砂利を踏む足音が聞こえはじめました。

最初は近所の野良猫だろうと思い込もうとしたのですが、
どう聞いても人が歩く音にしか聞こえず、
縁側の窓の閉まっているカーテンをじっと見ていました。

すると小学生位の男の子の声で「ほら、はやくいくぞ」と聞こえ、
待ってよ、お兄ちゃん」と女の子の声も聞こえました。

時間を確認すると深夜2時半くらいです。
まさか、こんな時間に小さい子供が外にいるはずがない。

しかも、私が住んでいる地域はお年寄りが多く、
当時は中学生以上の子供しかいなかったはずです…

びっくりして、動けずにいると…
今度はその窓から”コンコン”とノックする音がし始めました。

コンコン、コンコン…

怖くてやっとのことで布団にもぐりこみ、
頭まで布団をかぶって震えました。

でもそのノックは段々と激しくなって来て、
バンバンバンバンと叩かれています。

茶の間でテレビの音がかすかに聞こえていたので、
父が起きているはずなのに聞こえていないのか、
まったくこちらの部屋に来る様子もないので、
そのままでしばらく震えていました。

どのくらいそうしていたのか…
気が付くと窓を叩く音がやんでいて、
ふいに肩を叩かれました。

「ひっ…」と変な声が出てしまったら「どうした?」と声が聞こえ、
父親だと気がついて布団から顔を出しました。

すると父親が「〇〇(私の名前)、さっき部屋で何やってたんだ?
走り回るような足音がしてたぞ?」と言ってきました。

それを聞いた瞬間、その場で号泣してしまい
父親にしがみつきながら茶の間に行くのが精一杯でした。

父親に何があったのかと聞かれ、
聞こえたものをそのまま話しました。

でも、2部屋隣の茶の間にいた父親にはその音はまったく聞こえておらず、
夢でも見たんじゃないか?と言われてしまいました。

結局その夜は部屋にも戻れず、一人にもなりたくないので
茶の間で父と映画のDVDを見て起きていました。

朝になり、登校時間に毎日縁側の前を通るのですが、
私の部屋の外の部分の窓ガラスには
一面手形がびっしりとついていました