古い鞄を見つけた彼は、中から異様な臭いがするのに気づいた。開けると、空なのに汗と土の臭いが漂う。捨てようとしたが、翌日、鞄が戻り、今度は中から黒い液体が滲んでいた。夜になると、鞄が動き、臭いが部屋に広がる。ある晩、鞄が開き、中から白い手が這い出てきた。恐怖で燃やしたが、次の朝、灰の中から鞄が現れ、臭いが彼の背後に近づく。友人に話すと、「その鞄、昔、変なことがあったって噂があったよ」と言われた。彼は引っ越しを考えたが、新しい家でも臭いが追いかけてくる。

ある夜、鞄が彼のベッドに上がり、手が彼の首を掴んだ。彼は今、鞄を見るたび、背後に臭いを感じる。