久しぶりに集まった昔からの友人たちと
夜にドライブに行こうという話になり、
目的地のないドライブに向かうことになりました。
きっと山に登れば夜景スポットがあるのではないか
という話になり、山道をどんどん登っていくと
そこには何やら廃墟のような建物がありました。
何やら、病院のような。
そこで道が途切れていたので、
一旦皆で外に出ることにしました。
誰からというわけでもなく、
その建物を探検してみようと中に入っていきました。
どうやら、廃墟となった病院のようで
中には医療器具やベッドやカルテなどが残された状態です。
明かりはスマートフォンの灯りのみ。
山奥で回りに街灯もなく真っ暗の中で、
なんだか気味が悪くなってきてしまい、
早く帰ろうという話になり急いで車に戻りました。
どうしても私はあの建物に何かある気がしてなりませんでした。
寒気も止まらず、できれば早く帰って
なかったことにしてしまいたいと思うほど。
ですが、その中で好奇心旺盛の友人の1人が
あの病院のカルテを面白半分で持って帰ってきてしまったのです。
本人は何も感じておらず、面白可笑しく話していましたが。
その日はそのまま解散し、また集まろうなんて話をしながら別れました。
そして数日、数週間経ったころ友人から連絡がありました。
「何か変な電話、きてない?」と・・・。
全く心当たりがなかったため、無いと伝えたところ、
先日一緒にドライブをした1人が事故で骨折してしまったとのこと。
それと電話と何が関係あるのか聞くと
「彼の電話に着信があって、
カルテを返してくださいって言われたらしい。」
その一言で一気にあの日のことを思い出しました。
やはり、嫌な予感は的中していたのです。
その後で知った話、彼が骨折したのは左足。
そしてカルテに書いてあったのも、左足の骨折だったのだとか。
いたずらには、ご注意を。
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