みなさんは非常階段のマークに
緑色の走っている人が表示されている
のがわかるだろうか?

私は幼いころあれの黒いやつと遭遇した時がある。
それは当時私が5歳ほどのころだったと思う。

兄と父が犬の散歩に行くというから
私も行きたいと言って外にでかけたのだ。

しかし300メートルほど行った所でだろうか。
私は急に家に戻ると言いだしたのだ。

私は幼かったが家から300メートルほどだったので
気を付けて戻るようにと父に言われただけで
一人で家に戻ることになった。

私も幼かったが知っている道だったので
怖いという感覚はさほどなかった。

家まであと100メートルほどといったところだろうか、
私の家の前には坂があるのだが、
その坂の中腹付近に真っ黒い人が立っているのだった。

そう、最初に説明した非常階段の走る人を
真っ黒に染めた感じの人
だ。

だから手や足、顔は丸だったり四角だったりする。

人間独特のくびれがないのだ。
私は恐怖を感じそこに立ちつくしてしまう。

だが黒い人も動かない。
この状態が3分ほど続いただろうか。

急に黒い人が私の家の方に向かって走りだしたのである。
私もそのあと何かに開放されたかのように家へ恐怖の中走って帰った。

そして家族に聞いたのである。
こっちに黒い人が来なかったかと?

しかし家族は誰も来なかったと言った。
非常階段のような黒い人と会ったといっても
もちろん笑われるだけで信じてもらえなかった

あの時私が見たものはなんだったのだろうか。
今でもわからないままである。