小学生の頃、家は小さく夏はエアコン節約のため
6畳一間の部屋で親子4人が雑魚寝していたのを覚えています。
窓際から父、母、妹、私でした。
その日は暑く、いつもより寝付けなかったので、
何度も寝返りを繰り返していました。
隣では1つ年下の妹がぐっすり仰向けで寝ていました。
部屋は、静かで寝息がスースーと聞こえるだけでした。
すると、壁から青く丸い光が出てきて
フラフラとなにかを探すように蛇行した後、
妹の胸の上に乗りました。
その光はみるみる人の顔に変わりました。
その顔に見覚えはなかったですが、
その顔は青白く必死の形相でした。
頬は痩けて、髪はボサボサでした。
マゲを切り落としたような髪型です。
首から下はなかったです。
そして、ぐっすり眠る妹の顔をじーっとのぞき込み
『違う…』というと、次に私の方をじーっとみて
『お前も違う…』と言いました。
その瞬間、怖い形相は一転して落胆の表情に変わりました。
その顔はまた青く丸い光に変わり、
壁とは逆方向の窓の中へと消えて行きました。
私は、身体が動かず呼吸もできなくなっていました。
そのままの朝を迎えたのですが、眠ったはずなのに、
なんだか疲れが取れないと言うより、
むしろどっと疲れた一晩でした。
本当にあったことなのかさえわからない状況だったので、
妹には怖がらせないように何も言わないようにしていましたが、
妹がこう言ったのです。
『お姉ちゃんが寝相悪いから、胸の辺が赤くなってるんだけど。』
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