私が小学生の頃に、
市営団地の公園で友人とボール遊びしてた時に、
団地の駐車場の方から、凄い音の衝撃音が鳴り、
友人と駐車場の方に向かったら、
一台の駐車してた車のボンネットはへこんでいて、
一人の女子高生が血まみれで仰向けで倒れいて即死状態でした。

正直な気持ち、当時の子供心には
目が開いたまんまだったので気味が悪かったです。

明くる日、新聞やニュースで取り上げられていて、
家出少女の飛び降り自殺でした。

それから暫く月日が流れて、
事故があった団地に女子高生の幽霊が出る
噂話が流れるようになりました。

エレベーターが2機あって、
2機とも最上階の7階に常時止まっている。

事故のあった7階の住民の方が、
夜中に女性のすすり泣く声が聞こえる
事故があった非常階段口は、鉄格子の柵が設置され、
立ち入り禁止になったのですが、鉄格子の作業中に
工事の方が大ケガをしたなどと、怪現象が起こり出した
のです。

私は子供ながら、その噂話は信じていましたが、
検証しに行こうとは全然思いませんでした。

私は高校を卒業して、地元を離れて就職しましたが、
成人式の年に、久しぶりに地元に帰ってきました。

成人式の式典の後に、同窓会があり、
小学校から一緒だった友人に久しぶりに会い、
昔話に花を咲かせていたら、あの事故の話になりました。

私は気乗りしなかったのですが、当時遊んでいた友人4人で、
噂のある団地に足を運びました。

団地に着くと、玄関前のロビーの蛍光灯は煌々と点いているのに、
事故のあった7階は薄暗い感じでした。

エレベーター1機は、整備点検中で使用不可になってたんですが、
もう1機は7階に止まってました

何か嫌な予感がしたんで、行く事を止めようと
友人らに言いましたが、酒も入ってるので、友人らは止まりません。

そして、エレベーターに乗り込み、
女子高生の飛び降りた現場に着きました。

確かに、施錠付きの鉄格子がされていて、
中には小さな献花台がありました。

別に変わった様子もないので、諦めて帰ろうとした瞬間、
何気なく現場の方に振り向いたら、
鉄格子の中に女性が向こう向きに立っていて、
そのまま表に飛び降りました

私たちは全員目撃したのですが、
あまりの衝撃的な怖さに絶句状態でした。

そして、4人とも慌ててエレベーターに乗り込み、
1階まで降りてる時に、私たちと一緒にその女子高生が乗り込んでました

私たちは、大パニックになって、
どうやって団地を出たのかあんまり覚えてません。

冷静になった時には、冷や汗で身体中が濡れていて、
みんなの顔が顔面蒼白でした。

後から、私の母親から聞いた話なのですが、
自殺した女子高生が浮遊霊となって
成仏出来ずにさまよっている
と言ってました。

あれから、20年ぐらい月日が流れ、市営団地は近くに移転になり、
事故のあった団地は取り壊されました。

けれども、今でも現場付近には小さな無縁仏があります。