嫁の実家は什器の仕事をしております。

富士山を撮る有名な写真家がいらっしゃるのですが、
10年以上前にポストカードを入れるラックを作って欲しい
と依頼があったそうです。

現在もその付き合いは続いております。

その写真家の方が富士山が目の前に見える
面白い家に住んでいるとの事で、
嫁の実家の両親などと旅行を兼ねて4年程前に車で向かいました。

NAVIに住所を入れて近くまで来てはいるのですが、
道が分かりにくくて辿り着く事が出来ません。

別荘販売案内所があったので、知っているかもしれないので、
その家がどこにあるかを尋ねました。

ドーム型をしている目立つ家だから、すぐに分かるとの事。
簡単な地図も書いて頂きました。

季節は秋で、既に夕方の4時位で薄暗かったので、
早く辿り着かないと迷ってしまうと思い焦りました。

でも書いて頂いた地図を見ても、その家が見つかりません。
そして、自分だけ車を降りて、探す事にしました。

道幅4メートル位でしょうか?まっすぐな道で
両サイドに草が生い茂っておりました。

遠くを見ても住居も何も見えません。
この道は違うなと、車に戻ろうとした時です。

左側の草むらから、カサカサと音がしました。

寸法は30センチ位で、毛は無く、
肌が茶色の生き物が出て来た
のです。

初めはトカゲだと思いました。
でも、2足歩行で右側に走って行くのです。

まるで恐竜の様に前足?を胸の前にして、猫背でスタスタと。
人間は予想外の出来事の時は声が出ないのですね。

急いで車に戻りました。
説明しても誰も信じません。

でも実際に自分は見ました。

昔、流行ったエリマキトカゲじゃないかと、
後日、皆に言われましたが、絶対に違います。

もしかすると、その辺りに住んでいる方は見た事があるかもしれません。

でも、ようやく辿りついた写真家の方は聞いた事はないそうです。
もう一度見てみたい気持ちもありますが、実際に見たとしたら逃げます。