私の友人が実際に体験した怖い話です。

中学生の頃、その友人は家の方向が同じだった
一つ年上の部活の先輩と毎朝待ち合わせをして
登校していました。

ある雨の朝、友人はいつもと同じ時間に
待ち合わせ場所でその先輩を待っていました。

「先輩まだかなぁ〜」とふと目をやった先に
赤い傘をさした少女がこちらへ歩いて来ました。

雨の日はいつも赤い傘を愛用する先輩だったので、
「あっ先輩が来た」とてっきり思い、
こちらへ歩いてくる少女を見ていました。

だんだんと距離が近くなって来たあたりで
その友人は何か違和感を感じました。

あれ?なんか変な感じだな…
その少女はずっと傘で顔を隠したままこちらへ近づいて来ます。

その友人は自分の存在に気づいていないのかな?と思い、
「◯◯せんぱーい」と呼んでみましたが、
傘はピクリとも動かず顔はずっと隠れたまま更に近づいてきます。

「あれ?先輩じゃないのかな?
でも赤い傘だし..いつもと同じ方向から歩いて来てるし…

えっ‼︎…」友人はその時気付きました。
スカートから出ているはずの脚が無い事に。。

元々霊感の強かった友人は「この世の人じゃない」と
そこで気付きました。

その時です。

こちらへ歩いてくる少女の傘が
どんどん上に上がって来ました

同じ制服を着ていて、
胸に付いているリボンが見え首が見え…

顔にさしかかった所で
「遅くなってごめんね〜雨だから今日は近道してきたの〜」と
後ろから赤い傘を持った先輩が現れました。

パッと振り返るとさっきまでこちらへ歩いて来ていた少女は
いなくなっていました

あの少女は一体誰だったのでしょう…
学校に行きたいと強く願う少女の霊だったのでしょうか..

もしかしたら今もどこかで雨の日に
誰かと待ち合わせしようとしているかも
しれません。。