大学時代に友達が話してくれた実話です。
友達はワンダーフォーゲル部に所属しており、
一年生ながら、たくさんの山などに挑戦していました。
ある冬の雪山のことだったと思います。
友達はワンダーフォーゲル部のメンバーと
山合宿に向かったそうです。
もちろん登山で雪山を登っていくのですが、
そのとき、上からレスキュー隊が数名降りてきたそうです。
レスキュー隊は担架を運んでいたそうです。
その担架には毛布がくるまれており、
友達は、その担架に寝ている人が、すでにご遺体だとわかったそうです。
山では、そんなことはよくあるそうで、
友達はひとつも驚いていませんでした。
ですが、霊感の強いという友達には、
特別なことがその後起こったそうです。
夜中、山小屋で雑魚寝をしているとき、
友達はとても寝苦しくて目が覚めてしまったそうです。
暗闇の中、目を凝らして周りを見てみると、
自分の足の先からぬるっとしたものが持ち上がっていたそうです。
半透明でゆらゆらしていたそうです。
友達は金縛りにあい、身動きがとれなかいばかりか、
声も出なかったそうです。
その半透明のかたまりは、友達の足首から上に伸び、
だんだん傾いて友達の方に倒れてきたそうです。
その形が、スキーのジャンプ台から飛び出すあの形だったらしく、
あまりにも自分に近づいてきたところで、悲鳴を上げることができたそうです。
冷や汗まみれだったそうです。
翌日、雪山の事故のニュースがテレビでやっていたそうです。
まさに、友達の登っているその山で、
スキーのジャンプに失敗して、一人死亡したそうなのです。
担架とすれ違ったときから、すべては始まっていたのかもしれません。
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