今から11年前の冬に東京都渋谷区の公園で
男性のバラバラ死体がバックの中に入れられ、
犬を散歩中の住民から通報があり発見
されました。

最初は暴力団がらみの事件と思われていましたが、
死体は外資系社員の男と分かり、
犯人は妻の三橋歌織という20代後半の女が逮捕されました。

この事件の怖い点はDVに耐え切れずに
夫を殺したというということになっていますが、
今いち動機がはっきりしていない点
この夫婦を取り巻く人間関係が余りに特異だという点です。

田舎から大学進学のために上京してきた彼女は
美容院でアルバイトをするなど地味な生活をしていたそうです。

しかし大学時代からの友人などが
金やステータスがすべて」という
今どきの若者にありがちな物の見方をする友人が多く、
だんだん彼女もそうなっていきました。

その友人たちがはやし立てて結婚したのが
殺された夫だった
そうです。

この人間関係にはカースト制に似たところがあり、
そのトップに立っていたのが彼女と不倫をしていた
不動産会社の社長
だといわれています。

どうも夫がDVに走った理由も
この特異な人間関係からお互い反目させ、
暴力をふるわせたのではないか
と言われています。

また死因といわれているワインのボトルに殴ったという所も、
彼女は「このぐらいでは・・・」という所もあり、
殺意が極めて希薄だといわれています。

裁判は情状酌量も面もあり懲役15年がうたれ、
控訴せず結審しました。

しかしこの事件の怖い所は、
そのはやし立てた面々がその事件現場となった
そのマンションの部屋で実況見分が終わったあと、
ワインを飲んでパーティをしていた

という所が後味の悪さと薄気味悪さを物語っています。