地元で噂になった怖い話です。
山の中に中学校があったのですが、
そこまで行くのにフェンスに囲まれた道を
通らなければいけません。
夜遅くなると歩くのも怖いような道なので、
できるだけ通らないようにしている人は多かったです。
それでも帰るためには通らないといけない、
そう考えフェンスの道を夜中に歩いていると、
なんとフェンスに大量の黒い髪の毛がへばりついていたのだとか。
それも、フェンスの道全ての約50mの距離全て。
長い細い毛で、周りにも誰もいないし近くに家もない。
怖くて仕方なくて走って抜けようとすると
制服姿の黒髪ロングの女の子が先に立っており、
近くまで走ると俯いていた顔を上げられました。
すると、長く垂れた顔にかかる前髪の隙間から
にやりと笑う顔が見え、目があった瞬間追いかけてこられたのだとか。
なんとか逃げ切って後ろを見ると、
誰もいなかったのだとか。
民家の人に話をしてみると
「またか」と一言言われたようです。
次の日の朝にその道を通ってみると、
やっぱり髪の毛は残されていて大騒ぎに。
しかもその事件が起こったのは1日ではなく、
何日か続いたのです。
実際に一体何が起こっていたのかは誰も知りませんが、
いつからか髪の毛がフェンスについていることはなくなりました。
女の子の正体も謎なままです。
制服も地元にあるものではなく、
どこの女の子なのか、生きているのかどうか、
どこか行ってしまったのか、
あの髪の毛は女の子のものだったのかも謎に包まれています。
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