私の兄の実体験になります。
兄はスーパー銭湯で働いており、
夜掃除をする仕事をしておりました。
そのスーパー銭湯では、
心霊現象が多発しておりました。
故障もしていないのに、トイレの水が自動で流れる。
後日、確認してもらっても異常なし。
との事ですが、すぐに同じ現象がおきるようです。
また、掃除箇所ではないフロアでエレベータが止まる。
もちろん、フロアには誰も居ません。
明かりもついていない暗闇が広がるだけです。
すぐに閉めるボタンを押すと、エレベーターは動きますが、
後日また同じ事がおきるそうです。
そんな感じだったので、
兄も慣れて私に笑いながら体験話を聞かせてくれました。
その中で、これは私が聞いた一番怖かった話です。
兄がリーダーだったので、
警備システムや鍵の開閉作業は兄の仕事でした。
従業員専用入口から入るのですが、
開閉作業だけは別の所からでないとできない仕組でした。
他の従業員が来るまでに一人でその場所へ向かうのですが、
立体駐車場の中を歩かなけばいけません。
もちろん照明もありません。
周りの薄暗い街灯のみが頼りです。
その途中、子供の声が聞こえてきます。
「夜遅くに親は何をしているのだろうか」と思ったのですが、
時間は夜中の1時です。
少し不気味に思い、耳を澄ましながら扉に向かっていると、
どうやら歌を歌っているようでした。
しかも歌が童謡のようなメロディでますます気味が悪く、
段々歩くスピードも上がっていました。
そのうち童謡に合わせて、
ボールをつくような音もします。
初めは遠かった音が近づいているの感じがし、
絶対におかしいと思い走って店舗に入りました。
その後は、何も起こらず同じ様に開閉作業をしても
遭遇することはありませんでした。
実はその際、兄が動画を撮影していたのです。
見せてもらったのですが暗闇が広がるばかりで
私には分かりませんでした。
日中は地域住民で賑わうスーパー銭湯です。
楽しい雰囲気につられてきたのでしょうか。
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