ようやく、温かくなってきた春の休日のある日、
とても良い日だったので、
私たち家族は4人日帰りでテーマパークに遊びに行きました。朝早くいき、オープンからクローズドするまで遊んでいたので、
夜帰宅した時は、10時を回っていました。あわててお風呂に入り、購入したお土産などや
持参した荷物などもそのままキッチンテーブルの上に放り出し、
早々に寝床に入りました。そのとたんに、自宅の電話がなりました。
親しい人間や知人らは、まず携帯電話に連絡をくれるので、
自宅電話を鳴らすのは、仕事がらみの方か、
セールス、お年寄りくらいしかいません。出てみると、無言で相手はじっとしているようです。
軽い息遣いも聞こえます。「もしもし」となんど声をかけても何も言いません。
いたずらかなと思い、電話をこちらから切ります。しばらくするとまたかかってきます。
また、出てみます。同様の状態です。痴漢かいたずら電話だと思い、
少し腹が立ち、ブチっと切ってやります。5分程してまた鳴ります。
もう放っておこうと考えました。しかし、鳴りづめなのです。
数分以上鳴っています。仕方なしにでて、文句を言ってみましたが、
同じ状況でした。ガチャ切りしたとたん、電話は鳴り、
なぜか夫が血相を変えて電話にでました。姑が日頃お世話になっている弁当屋さんでした。
姑宅が今日は朝から
リビングルームが点灯されているというのです。危険な状況かもしれないと連絡をくれました。
大慌てで、駆け付けてみると、
姑は仏間で倒れていました。検死の結果、その日の朝にはもう、
この世から去っていたということでした。そのお弁当やさんに聞いてみましたが、
電話を我が家にしたのは1回だけだったということです。


コメントを残す