これは僕が学生時代に友達から聞いた話です。
友達は珍しい高校に通っておりました。なんと学校で実習船を所有している高校に通っており、
2ヶ月間ハワイでの実習の為に
その実習船で出港したとのことでした。ところがこの航海は怖いというか、
不思議な事の連続だったそうです。実習船がミッドウェー沖に差し掛かった頃に、
「謎の通信」が入ったらしいのです。僕は「どんな通信よ?」と聞いたら、
友達は「よくわからんが、
我・「赤城」発艦せよみたいな」通信だったという事です。船長やら先生たちも意味不明だなと言っていたといいます。
ハワイ入港前日の夜に、友達は上甲板に出て星を見よう思い、
上甲板に出たらしいです。そうしたら全身白の軍服に白い軍帽・左には短剣を指した
「軍人らしき」人が佇んでいたらしいです。友達は心の中で
「あぁ。旧日本海軍の軍人さんか。成仏できてないんだな。
ん?じゃあ。この間の通信って・・・」
なんて思ったといいます。友達は怖がらずに「こんばんは」と言ったら、
その「軍人らしき人」はニコッ!と笑い、
「気をつけて楽しめ」と言って消えて行ったといいます。今でも鮮明に覚えているようです。
そして、ハワイに入港して上陸したらしいです。色々とお土産も買い、食事もして楽しいひとときを過ごし、
実習船に戻ろうと実習船の船主を見たらしいのです。そうした時に友達に対して
「軍人らしき人」は敬礼をしていたとのことでした。友達もすかさず「敬礼」を返したらしいです。
そして消えていったらしいです・・・ほかの友達は「お前何してるん?(笑)」や
「暑さで頭おかしいなったか?」なんて言われたとか。その後、実習船は無事に日本に帰ってきました。
多分ですが、この海軍軍人が守ってくれたのだと思うと
友人は言っておりました。僕は「お前がそう思うならそうだな」といいました。
友達と僕で彼に対して敬礼をしました。
海軍軍人万歳!


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