私が小学低学年の時の出来事です。
祖父が亡くなり母方の実家でお通夜が行われました。祖父は私のことをとても可愛がってくれ、
色々な所に遊びに連れて行ってくれたり
おいしい物を食べさせてくれたりと
本当に優しいおじいちゃんでした。そんなおじいちゃんだったので、
沢山の方が家を訪れお別れをしていました。私もおじいちゃんの最後の姿をみて
「バイバイ」といったのを覚えています。ただおじいちゃんが亡くなったことに
いまいちピンと来ていないこともあり、
久しぶりに会った従姉妹たちと遊んでいました。お通夜もほぼ終わりお腹もいっぱいになり
手持ち無沙汰になった私たちは、
おじいちゃんがいるところと違うところで遊んでました。が、邪魔になるようで
親たちに真っ暗で誰もいない
ハナレで遊ぶように言われました。ハイテンションな私たちは
かけっこでその暗闇を目指しました。一番にハナレについた私は
部屋の中を見て息をのみました。だって、天井近くにある窓の横に
亡くなったはずのおじいちゃんがこちらを見ていたのです。あまりの事に声も出せずにいると、
ぱっと電気がつきました。従姉妹の一番上のお兄さんがつけたようで、
平気な様子で中に入っていきました。その様子を見て
自分が見たものは見間違いだったのかなと、
気を取り直してみんなと遊びだしました。ですが、どうしても気になって
一番上のお兄さんに思い切って聞いてみました。「さっきおじいちゃんが浮かんでいたのみた?」
「うん、みた。こっちをじっと見てたよな」きっと「みていない」といわれると思っていた私は
びっくりしました。やっぱり見間違いではなかったのです。
後日、母にその話をすると
きっとお別れを言いに来てくれたんだと教えてくれました。おじいちゃん今まで沢山可愛がってくれて、
本当にありがとう。


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