徳島県の最高峰・剣山(標高1955メートル)に
古代イスラエルのソロモン王にまつわる秘宝が
眠っているという都市伝説
があります。

その秘宝とはアークと呼ばれる聖櫃に入った石版、杖、つぼです。

聖櫃はスティーブン・スピルバーグ監督の映画
「レイダース 失われたアーク」で、ハリソン・フォード扮する
主人公のインディ・ジョーンズ博士が追いかけたものです。

中の石版はモーゼが出エジプトの際、神から授かったと伝えられているものです。

古代イスラエル王国はソロモン王(紀元前971―931年)のとき、
最盛期を迎えますが、王の死後に南北に分裂し、
アッシリアやバビロニアに滅ぼされます。

古代イスラエルには12の支族が暮らしていましたが、
10支族は国外に逃れたまま行方が分からなくなりました。

剣山の都市伝説ではそのうちの1グループが海路を通って日本へやってきて
剣山に聖櫃を隠したとされているのです。

昔から剣山は神聖な修業の場所であり、山の内部には深い洞窟があり、
聖なる石室として存在するという言い伝えがありました。

日本人の起源を古代イスラエルから消えたユダヤ人とする
日ユ同祖論も戦前、話題になりました。

そんな剣山の伝説に魅せられた聖書研究家や元海軍軍人が昭和の初期、
山を掘って調査したことがありましたが、球体をした不思議な岩や
ピラミッド型の空間、100体以上のミイラを発見したといわれています。

しかし、国から採掘中止を命じられ、聖櫃を見つけることはできませんでした。

徳島県の西部にはユダヤ人と関係があるともいわれる秦性が多く、
剣山のふもとの美馬市には古代イスラエルとよく似た神殿が発見され、
駐日イスラエル大使がたびたび視察しています。

聖櫃があると信じる郷土史家も少なくないのです。