日本の童謡には怖い意味が含まれたものが多い
と言われています。

多くは当時の風習や出来事などを歌にして
残したものとされていますが、
手遊びなどで馴染みのある
ずいずいずっころばし」も
そのひとつだとされています。

何が怖いのか、
歌詞を読みながら解説したいと思います。

ずいずい→どんどん

ずっころばし→さらに「どんどん」を強調したもの

ごまみそずい→胡麻をすらなければいけない

ちゃつぼにおわれて→でも茶壷に覆われてしまって

とっぴんしゃん→水に落とされた音

ぬけたらどんどこしょ→水の中でフタが抜けたらどうしよう

たわらのねずみが こめ くって ちゅう
ちゅう ちゅう ちゅう→時間の経過を表している

おっとさんがよんでも
おっかさんがよんでも

行方のわからなくなった子を
父母が必死で探していても

いきっこなしよ→子は出て来ないよ

いどのまわりで
おちゃわんかいたのだーれ→井戸の周りでお茶碗の絵を描くのは
そこに子が死んでいるのを知っている人物
だけ、つまり犯人は誰

親の手伝いで胡麻をすっていた子供が
いきなり茶壷に入れられてフタをされ
井戸に投げ落とされた
のでしょう。

親は必死で探し回ったが後日、
井戸の中から子供の死体が発見
された。

目印のように描かれてあった線香をたく茶碗の絵
今で言う猟奇的な殺人ですね。

父と母の無念さがこの歌を童謡として
後世に残したのかも
しれません。

普段何気なく口ずさんでいる動揺には
いろいろな意味が込められています。

それを読み解いてみると思わぬ内容に行き着くことが
あるのかもしれませんね。