私の友達のA子の話です。

A子は子どもの頃から
少し精神的に弱い子だった
らしく、
特に女の子の集団が苦手で
学校でも何かあるといつもすぐに
お腹を壊していた
そうです。

高校生の時にA子は電車で学校に通っていたのですが、
駅でたまたま嫌われている先輩に声をかけてしまい、
少しだけ仲良くなったそう
です。

そして何度か一緒に隣の席に座って
高校に行ったりしていたそうです。

同じ高校だったので、
自然とそうなっていったのでしょう。

先輩は内気な性格だったらしく
A子が大半話題を待ちかけたりして
会話をしていたそうです。

話にはすごく共感してくれるし、
笑ってもくれるのでA子は普通に楽しかったみたい
その時違和感はなかったんだそうです。

A子はクラスの女子とのトークが嫌いで
カースト制度のようなクラスにうんざり
していて、
先輩も同じようなクラスにいて
ストレスが溜まっていたらしい
です。

類は友を呼ぶのでしょうね。

お互いに色々発散出来ていたのでしょうが、
A子は一人で電車に乗りたいこともあり、
先輩がホームにいても知らないふりをしていて
違う車両に乗ったり
していました。

先輩は自分から❝おはよう❞と声をかけては来ないので
別に話さない日があっても良いと普通に思っていました。

しかしある日の事です。

A子が1番車両に乗っていた時
ふと遠くから視線を感じた
そうです。

パッと横を見てみると、
6番車両くらいから先輩がジーーーーーっと
A子をみていた
そうです。

そして、A子は気持ちが悪いと思い
顔を戻してでもチラチラ気にして
様子を伺っていたら段々とこちらに近づいてきたのです。

そしてピタッと隣りにきてこういったのです。

なんで無視するの?
毎日ずっと見てたんだよ
❞と…。