近所に「死のアパート」と呼ばれる
集合住宅があります。

全室3LDKのファミリータイプで4階建て、
20室あるようです。

築10年くらいで外観も至って普通
家賃も家主も特に問題はありません。

問題は入居者が次々の亡くなって行く事です。

新築で入居した3人家族は
入居から3か月後に交通事故で全員即死

違う階に入居したご夫婦は、
ほぼ二人同時に癌になり二人共病死

その後入居した家族は
ご主人がリストラされ自殺

入居する人たちに次々と不幸が起こるのです。

それでも何も知らない人は、
駅も近く買い物にも便利。

まだまだ新しく間取りが良いわりには
家賃が安いという事で続々と入居してきます。

そして、病気になる、事故に合う、
借金ができる等の不幸に見舞われる
のです。

近所で「死のアパート」と噂されるようになってから、
その理由を「こうではないか?」と解説する人が出てきました。

「このアパートの前の道はカーブになっていて、
丁度カーブの頂点辺りに、このアパートがある。
更にアパートの真ん前は三差路になっていて、
その向こうに、また左右に横断する道がある」

つまり周辺の道の形状が弓のようになっていて、
このアパートは、弓の矢を引いた先に位置していると言うのです。

周辺の様々な災いが全て、
この場所に集まってきて弓を引いた先にあるアパートに
一塊になってぶつかっている
という事でした。

この話を聞いた家主は
アパートと前の道路の間に生け垣を作りました

それまでは何もなかったのですが、
この生け垣ができてから、
原因不明で長く入院していた
入居者の奥様の体調が見る見る良くなり、
何事もなかったかのようの元気になって退院されたそう
です。