これは私が大学生の頃の話です。

この頃は、車の免許を取得して、行動範囲が高校生の時に比べるとぐっと広がり、よく友人と心霊スポット巡りなどをしていました。とはいっても、私を含め、友人もよく言う「霊感」などは全くなく、その場にいって恐怖感を楽しんでいるだけですが。

ある夏の日の夜、友人と3人で近くの廃病院に行ってみることにしました。時間は夜の12時頃だったと思います。

割と有名で、何やら昔火災が起こり、逃げ遅れた患者の方が何名かいらしたみたいです。しかも、その火災の原因が放火のようで、現場に行くと昔貼られた貼り紙があって「犯人を捜しています。」みたいな内容が書かれていて、かなりリアルでした。

私達は、車で建物の外まで行きましたが、さすがに雰囲気があって車から降りる事が出来ませんでした。コンクリートの塀は、暗くてはっきりとは見えませんでしたが、黒くすす焼けしているようにも見えました。

車の中から恐る恐る建物を見ながら、ちょっとさすがに帰ろうかという事になり、滞在時間は10分程だったでしょうか、車を走らせ、現場から離れました。

すると少しして、運転手が「さっき、サイドミラーに黒い影のようなものが写っていた」と言い始めました。やめろよ、と思いながらも、ただ私ともう1人の友人は何も見ていないので半信半疑でした。

嘘だホントだの会話を交わしながら、車は一旦運転手の家に着きました。

忘れていた荷物があるので取ってくるということになりましたが、まぁ取りに上がるだけという事なので、少し疲れていた私は1人車でその間寝て待つ事にしましたが、なんとその仮眠の最中、金縛りにあいました。

さすがに、ああいう出来事のあとだったので、気味が悪くなりました。やがて、友人達が降りてきてその話をすると、今日はもうおとなしく帰ろうという事になりそれぞれ帰宅しました。