関西地方のあるところに、10階建ての大型マンションが建設されました。

そこはファミリータイプの間取りになっているので、住人の大半が子育て中の家族でした。近くに学校もあり、駅まで徒歩圏内にあるため、通勤や通学に大変便利だとして人気があるマンションです。

マンション内には共有スペースに小さな公園が作られており、子育て中の家族はそこであれば外部からの侵入者が少ないので安心して遊ばせることができます。

しかしある時、その公園内の砂場で遊んでいる子供たちから生臭い匂いがするということが噂になりました。

子供は汗をかきやすいので、生臭い匂いはそれが理由ではないかとされましたが、被害は拡大するばかりです。次第には砂場で遊ぶことを嫌がる子供が増えたことから、搬入された砂に何か化学物質でもあるのではないかという話になりました。

管理組合は多くの住人から検査をしてほしいという要望を受取り、砂の検査を専門機関に行うことにしました。しかし特に気になる異常はなかったので、結局は砂場で遊ぶ子供はいなくなりました。

そんな時、ある大学の講師をしている住人が、昔の地図を手に入れてマンションが建設される前の土地について調べました。そうしたら、そのマンションが建設される前には大きな池があり、それを埋め立てていたことがわかりました。

池の上に立つマンションは耐震性に不安があるといって、どんどん住人は出ていきました。今でもその砂場からは生臭い匂いがして、それが池と関係あるのかははっきりしませんが、解決方法は見いだせていません。