ある年の夏休みに、友人と三人で群馬県へ
温泉旅行にいった時に起こった出来事です。早朝に友人の車にみんなで乗って、
旅行先までドライブがてら向かいました。予約していた旅館までは昼過ぎに
無事たどり着きましたがみんな少し疲れていたので、
旅館の部屋でのんびりと過ごしていました。すっかり話し込んでいるうちに夕方になり、
お腹も空いていたので、外食をしに行こうということになり、
再び車に乗り込むことになりました。何が食べたいかという議論した後に、
友人の一人が海鮮料理を食べたいと言ったので、
近くの和食屋さんを検索しました。いいお店を見つけて全員そのお店にしようとなったので、
そのお店の住所をカーナビに入力し、
早速向かうことになりました。その旅館の近くにはお店はもちろん
そのほかの建物は一切ないくらい
森に囲まれたところにあったので、
お店もかなり遠いところにありました。しばらくは、三人ともおしゃべりをしながら
楽しく向かっていましたが、ふと運転していた友人が
「道を間違えたみたい」といいました。道を間違えてしまっても
カーナビは自動で道修正をしてくれます。また同じ道に戻ったみたいで、
見覚えのあるその道に再び戻った時に、
カーナビがいきなり「右です」とだけ言いました。普段、カーナビは何百メートル先、右方向です。と
丁寧に言いますが、
その時はなぜか右ですと一言だけいうのです。そしてその右と指す道が、やけに細い道でした。
こんなところに?と思いつつも、右に曲がります。細い道を進見ますが街灯はなく真っ暗な細道でした。
三人ともどこか奇妙な道に不安を覚えます。ゆっくりと進みますが、なんにもありません。
次第に怖くなってきて、
引き返そうと、友人の一人が言いました。引き返そうにも、Uターンをするために
どこかスペースのある道に出るまで直進し続けました。しばらくすると、たどり着いた先は、、、
廃墟でした。


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