私が彼と付き合い始めたのは、大学2年の夏でした。優しくて、頼もしい彼との交際は順調そのもので、毎日幸せでした。しかし、そんな日々もある日突如終わりを迎えます。
それはバイト終わりの帰宅途中のことです。後ろからつけられている気配を感じて振り返ってみると、目深く帽子をかぶった人がいました。時間は23時過ぎ、丁度歩いていたのは閑静な住宅街で、道には私とその人物しかおらず、気味悪く感じた私は足早に歩き始めました。すると、その人物も私の歩調に合わせるように歩みを早めるのです。
怖くなり、振り返らずその日は走って帰宅しました。最初はきっと気のせいだろうと思っていましたが、そんな事が何度か続くようになり外出が怖くなりました。
そして決定的な出来事が起きました。家に着くと、ポストに手紙が投函される音がして確認すると、黒い封筒がありました。封を開けると、新聞の見出しやチラシの文字で「カレシトワカレロ」と切り貼りされている手紙が入っていたのです。
家の前まであの人が来てたのかと思うと不安になると同時に、彼の事を知ってる犯人は誰なのかと疑心暗鬼になりました。その日は怖くて、近くに住んでいた友達に来てもらい、夜を明かしました。
友達は「彼の元カノなんじゃないの?」と聞いてきます。
「恨まれるような心当たりないんなら、それしか有り得ないって」
「そうなのかな」表情を曇らせる私に、友達は続けます。
「1度彼に全部話した方がいいよ、もしかしたら犯人分かるかもしれないし」実は私はこれまでの事を彼に迷惑が掛かるといけないと思い、彼には相談していなかったのです。後ろめたさもありましたが、友達の後押しもあり彼に話す事を決意しました。
彼に誰かにつけられている事、手紙の内容について話すと、「それにしても黒い封筒に切り貼りした文字なんて、趣味の悪い犯人だね」「もっと早く相談して欲しかった」と怒られましたが、「これからは出来るだけ送り迎えをするよ」と申し出てくれました。
2020年5月27日 at 9:24 PM
彼が黒い封筒って知ってたから?
犯人彼氏?
つけられてる事手紙の内容を彼に話した時に封筒の事も話したんじゃないの?
2021年9月28日 at 3:48 PM
内容、しかいってないのに。
封筒の色と切り貼りしたことを知ってるのか…