愛知県の豊橋市では有名な話です。
今から20年ほど前のことです。

今でもそうなんですが、
愛知県は交通事故での死亡事故が
ワースト1位
という不名誉な県です。

名古屋などは電車、バスが充実していますが、
名古屋からちょっと離れると車該当ないと
生活が不便な地域がすごく多いです。

子供さんが保育園に通うのにも
お母さんが車で送り迎えする光景は
この地方では当たり前です。

でも、お子さんが小学校へ上がる歳になると
車での送迎ができなくなる
んです。

集団登校させるので、
どんなに遠くても一年生になると
歩いて通うようになります。

小さい頃から歩いてどこかへ行く
という事をさせない家庭が多いので、
子供が被害に遭う交通事故もとても多いです。

豊橋市のある交差点
小学校に上がったばかりの女の子が
事故に巻き込まれました

女の子は学校から帰る途中でした。

集団下校をしますが、
家が遠い子は最終的には1人で家まで帰ります

女の子の家も子供の足で学校から歩いて
30分以上かかるところにありました。

季節は梅雨に入っていました。

まだ夕方にもなっていない時間でしたが、
その日は薄暗かったそうです。

押しボタン式の信号機を押して
女の子は青になるのを待って歩き出しました

そう大きくもない交差点です。

女の子が渡り出して直ぐに
車が突っ込んできた
そうです。

普段人がほとんど歩かない交差点だったので、
車の運転手はその信号機で止まる
という事がなかったんだそうです。

女の子は即死だったそうです。

黄色の新しい傘は壊れることもなく
転がっていた
そうです。

新しく入学祝いに買ってもらった
傘だった
そうです。

傘をさして歩く習慣もなかったのか
女の子はこの傘がとても気に入っていたそうです。

その日からその信号機では
雨の降る日に女の子が
黄色いレインコートを着て信号待ちする姿が
何度も目撃される
ようになりました。

傘を探しているのか
キョロキョロとしているとか。

20年経ってもこの地域の人は
梅雨時期になると女の子の話を思い出します