私は小さい頃、
両親から海水浴はお盆前まで。
お盆以降は海には入ってはいけない
と教えられてきました。
実際、お盆になると海面には
無数のくらげが出現して、
刺される恐れもあるからだと思っていました。
しかし、そんな現実的な理由以外にも、
お盆以降は海に入ってはいけない理由があったのです。
その理由とは、霊に海の中へと
連れていかれてしまうからなのです。
実際、私は5年前になるのですが、
地元に戻ってきた友人とお盆期間に
海水浴に行ってしまったのです。
クラゲにさえ注意すれば大丈夫と
安易な考えでした。
砂浜で遊んでいたり、
ちょっと離れた所でバーベキューを
していたりだったのですが、
友人の一人が浅瀬ではあったのですが、
海の中に入り、そして急に姿を消したのです。
私たちはただ見ている事しか出来ませんでした。
何が起こったのか解らないまま、
レスキューが駆けつけ、
その人たちに友人は引きずり出されたのです。
そして、救急車で搬送されたのち、
その友人は無事に意識が回復したのです。
友人は足に無数のアザが付けられており、
友人も何があったのか解らない様子。
ただ、誰かに引っ張られたというのです。
友人は自分の身に何が起きたのかわからず、
困惑しているようでした。
友人のアザは明らかに人の手の様な形をしており、
海の中で誰かに引っ張られた様子なのです。
当然、その時にそんな事をする人はいなかったのにです。
結局、友人が無事だったこともあり、
そのままうやむやになったのですが、
間近で見ていた私たちは、
小さい頃の教えを思い出したのと同時に、
言い伝えは守らなければならないと思った次第です。
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