今からお話をすることは、
昔若い時に知人(いとこ)が体験した事です。

それは、私の親が四国の山奥出身
お盆に帰郷した時の事でした。

現地に着いて親戚、いとこと合流、
もう夕方の為一人ずつ田舎の
五右衛門風呂に入っていました。

最初の人が入り次にいとこが入っていたのですが、
ふとお風呂の窓から外の山林を見ていると、
山奥のお墓が立ち並ぶ所から青白い火の玉が
2~3個飛び交っていた
というのです。

そして、その火の玉はいつまでもお墓のある
山林の周囲を寂しげにゆらゆらと浮遊していた
とも言うのです。

しばらくその風景を眺めていると、
今度はすうっとお墓の中に入って行くように
消えていった
と言うのです。

その後、さっきまで火の玉が浮遊していた箇所が
何か薄白い煙が立ち込めるような感じだった
とらしいのです。

そんな体験した話しをされた私は、
次に入浴が控えているのに
とても怖かったのを覚えています。

そして更に横でその話しを聞いていた
現地の親元の人は

「毎年、お盆になると火の玉が山林の付近を周回するし、
それ以外の時もたまに目撃はする」

と、淡々と話されておりました。
それを聞いた私は非常に怖かったです。

そして、その後、恐る恐る入浴した私は
恐怖心と不安に刈られながら
窓の外を確認しながら火の玉の出没を警戒して
入浴したのを覚えております。

やはり、お盆になると霊が寂しさのあまり、
人里離れた四国の山林のお墓の回りを
周回するのですね。