この出来事は以前私が務めていた会社での仕事中に起きた実話です、私は当時植木屋の仕事をしていてその日もいつものように朝6時に出勤して現場に行く準備をしてトラックに作業で使用する道具を積んでいました、準備が終わり6時30分頃に私を含め社員計4名と現場へと向かいました。

この日の現場は東京西部にあるK公園内の植木の剪定をする作業でした、平日の朝早い時間ですので会社から約40分位で公園内の現場に到着しました、一応作業開始時間は近隣住民に対して等の騒音配慮の為に8時からと決められていますので私達は作業開始時間迄の間各自自由に過ごしていました。

一人の社員が私に飲み物買いに行かない?と誘って来たので私もちょうどコーヒーを飲みたかったので行く事にしました、しかし見渡しても自動販売機は無く‥私達は少し歩いて探してみる事にしました、歩き始めてどうでしょうか?多分8分位だと思います、草野球場が見えてきました、私達はヘェー!立派な野球場だな!と野球場を横目に歩いていました。

すると私は野球場にあるベンチに目をチラっと向けると何やら黒い影が見えたのです、私はん?と思い少し良く見える位置に移動してもう一度確認してみました、すると明らかに人影でした‥私は一緒にいた知人に問いかけました、あれ人じゃない?と‥しかしその人影は一向に動かずにいました、私達は目を凝らして良く見ていると何やらその人影が風が吹くと微妙に揺れている事が分かりました。

そして私達はこの時こう思いました、あれって人形かなんかじゃない?と‥そして気になってしまった私達は野球場に入る入り口へと向かい中に入って確認する事にしました、そしてベンチに近づいて行くと‥それは人形なんかでは無く‥本物の人間だったのです‥、年齢は見た目的にまだ若く高校生位の少年でした、服装は学校の制服姿で首にはロープがかけられておりました‥ベンチ内の天井にある照明の金具にくくりつけていましたので私達は自殺?と思いました‥、私達は警察へスグに通報してその少年には触らずに到着を待っていました。

数分後に警察が到着して私達は仕事で来た事を説明して後日第一発見者としての事情説明をする事を約束して作業場へと戻りました、そして数日後に私達は一緒に警察署へと出向き事情を説明して数十分で終了して帰宅する事が出来ました、しかし‥その帰り道の事でした‥私の携帯電話に知らない電話番号のTELがかかってきました、そして私が出ると相手は何も喋らずに無言でした‥しかし相手は外に居るらしく風の音が時たま受話器を通して聞こえていました、私は切りますよ?と言って電話を切りました。

しかしです‥その日の夜の事です、私は翌日の仕事の為に眠りにつく為に布団へ入り横になりました、すると携帯電話が鳴りました!私は電話に出てハイ!?と言うと、ご・め・ん・な・さ・い‥と小さくかすれた声で言ってきました‥私ははい?と聞き返すと電話は切れてしまいました‥。

しかし‥私はその日の夜中に原因不明の高熱を出して翌日の仕事を休む事になりました‥ちなみに熱は5日間続き、病院に行っても原因は分かりませんでした‥、私はフっと思ったのですがもしかしたらあの電話の相手は自殺していたあの少年だったのかな‥と思ってなりません、それ以外に全く心当たりもありませんので‥。

その高熱が出た以来私の身の回りには幸い変な事は起きておりませんが、ご・め・ん・な・さ・い‥というあの言葉の意味は何だったのか‥という事と私の1週間近く出た高熱は何だったのか‥という事を考えるとたまに怖くなる時がありました、しかし‥この時自殺者を発見したのは初めてでしたので不謹慎ですが‥本当に恐ろしかったです‥。