私が高校2年生の頃の怖い話です。
ある日の授業中でした。そのときの授業は英語で学校の中で
一番怖いと言われている先生の授業でした。居眠りを我慢している生徒や普段よりも
まじめに授業を受ける生徒…。その日は単語の小テストがあり授業が終りに近づくのが憂鬱でした。
のこり20分になった時とうとう小テストの時間が来て
みんなぶつぶつ文句を良いながらも配られた用紙に
名前を書きテストが始まりました。10分間の短いテストです。
私は英語は好きだったので単語テストも
他の生徒よりも少し早く終わり5分ほど時間が余りました。ふと顔をあげた時、前の扉が目に入り
グレーのスーツに黄色っぽいカーディガンを来た男の人が
通っていくのが見えました。先生も気づいていたようでした。
今日あんな格好の先生がいただろうか?
とも思いましたが全部の学年の先生がどんな服装だったかは
わかるはずもなく、今の時間は授業がなかったんだなーと思っていました。小テストの時間も終わり用紙を回収して
次の範囲や必要な物の確認をすませた後先生が
「さっきの誰だかわかるか?」と言いだしました。生徒は「え!誰かわからないんですか?同じ先生なのに!笑」
とからかう生徒もいました。「背中しか見ていないからわからないが
今日あんな格好の先生を見るのは初めてだ」とのことでした。その日はそれで授業は終了しましたが、
二日後に先生は知り合いの方で不幸にあった方がいたというので
お休みを1日とっていました。その後先生が学校に来た1回目の授業で
「この間、あの先生は誰だかわかるか?と聞いたのを覚えているか?」
と聞かれました。あのときにその先生を見ていたのは私を含めて7人ほどでした。
クラスのみんなが覚えていました。すると先生が「あれはここの学校の先生ではなくて
同じ教師をしている友人だったみたいだ」と話し始めました。「学生のときからの長い友人で教師になったからも仲良く
時間が会えばいつも食事にいっていたが最近調子が悪いからとか
忙しいからといって誘いを断られていたんだ。
落ち着いた頃に連絡すると言っていたんだが
病気が発覚して入院していたようなんだ。
だがねついこないだなくなって。
亡くなった時間があの小テストをした日のあの時間だったんだよ。
あのときの服装はね最後に私と撮った写真のときに着ていた服だったよ。
家でアルバムを開いてあの服の友人を見たときは
最後の挨拶にきてくれたんだなと思ったよ」と落ち着いた声で話してくれました。
まさか自分もその挨拶を目撃したとは
すごくほっこりもしましたが、同時にすごい鳥肌もたち
学校のそれも昼間の時間帯にと言うのにも衝撃でした。


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