あるアーティストの怖い話です。
彼女は90年代にヒット曲を出して有名になりました。
彼女は昔付き合っていた男性がいました。有名になる前に知り合い、
夢を追い続ける彼女を支えて彼女を応援するために
一生懸命働いて彼女を養っていました。曲が売れる前は作詞、作曲しても
どこの音楽事務所に相手にされませんでした。何回も事務所に送りますが採用されません。
そんな彼女を彼は心身共に支えていました。彼も彼女も幸せなときはありました。
一緒にご飯を食べいつも笑いあっていました。
寝るときもいつも一緒です。しかし、ある日彼女が事務所にオーディションを受けにいきました。
歌手デビューを目指しました。数日後、彼女の歌唱力が面接官に伝わり、
オーディション合格通知が家に届きました。彼女は一早く彼に伝えたく、電話をしましたが繋がりません。
仕事中だからしょうがないと彼女は思いました。彼女は彼の帰りを待っていましたが、
なかなか彼は帰ってきません。残業かなと思い通知書を握ったまま彼を待っていると、
家の電話が鳴りました。彼女は電話を取ると警察の人からでした。
警察の人の話を聞いて愕然としました。
彼が会社から帰宅途中に事故に遭い死亡したとのことでした。深い悲しみのなかお通夜、
葬式を終え、彼女はとても落ち込みました。それから数年、新しいパートナーにも出会い、
ヒット曲を出し彼女は有名になりました。忙しい日々を送っていましたが、
ある小さいライブで彼女がスポットライトを浴び歌い終えると
彼女の後ろに男のひとが立っていました。観客も数人気づいていました。
彼女は後ろの男に全く気付きません。そして、拍手が起こると後ろの彼は普通の拍手と違い、
手の甲と甲を合わせて拍手とは逆の向きで拍手をしていました。ライブが終わりライブの録画を彼女が見ていると
男に目がとまり目を疑いました。男は昔亡くなった彼とそっくりでした。
拍手の仕方も違い彼女は怖くなり、
お寺に彼が映っている映像を持っていきました。住職からいわれたことは、
拍手の意味が早くこっちにおいでという意味でした。そうです、彼は彼女を死に招いていたのです。
彼女は彼の伝えたい意味を知り怖くなりお祓いをしてもらいました。
映像も供養され今では彼の姿は現れないとのことでした。


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