ずいぶん昔に聞いた怖い話です。
ある会社で、部下が何日も無断欠勤しているので
電話も通じないから見てきてくれと上司に頼まれた人がいました。
無断欠勤している人とその人は友達でした。
部署が違っていたので
その人は忙しかったのもあり友達が
何日も休んでいる事を知りませんでした。
ここでは仮にその人をAさん友達をBさんとします。
Aさんはよく知っているBさんのアパートに行きました。
チャイムを鳴らすこと数回「おい俺だAだ。いないのか?」
するとやがてそっとドアが開きBさんが顔をのぞかせました。
「具合でも悪いのか?無断で会社休んでいるそうだな」
そうAさんが言うと。「寂しがるから・・」とBさんはぼそりと言いました。
「誰かいるのかい?」と言ってAさんは部屋の中に入りました。
そこでBさんの姿を改めて見たAさんはびっくりしました。
Bさんはまるで別人のように顔色は悪くやせこけて
まるで何年も山に籠っていたようでした。
部屋の中も何だかカビ臭いようなうすら寒い感じがしました。
「何があったんだい?」と聞いても
「寂しがるから・・」というばかりです。
「誰がいるというんだ?」と部屋の中をAさんは探して回りました。
探すと言っても一人暮らしの2kです。
AさんとBさんしかいないのは一目瞭然です。
Bさんはキッチンのあたりを見ています。
Aさんはキッチンを見渡しました。
そしてAさんは見つけてしまいました。
食器棚と冷蔵庫のわずかな隙間に
恐ろしい形相をした長い髪の女がいることを!
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