これはある日の夏期のお話です。
私が高校生の頃、私の地元のある建物の中にカラオケ屋さんがあり、
その隣には、使われなくなったボーリング場がありました。
その日はとても天気が良く、
暑かったので涼しいところで遊ぼうという事になり、
私含め5人でそのカラオケ屋さんで遊ぶ事になり、
そのカラオケ屋さんに向かいました。
待ち時間が長かったため、
私たちは面白半分でそのボーリング場に行くことになりました。
特に心霊系の噂などは無く、
ただのボーリング場の跡地だと聞いていたので
私は怖さもありましたが、冒険心の方が勝ってしまい、
ボーリング場に入りました。
探索していると、ある一部分だけ床が不自然に濡れていました。
それを見つけた瞬間、女の人の声がかすかに聞こえました。
私以外の人も聞こえたらしいですが、
そんなことないといい聞かせ、
さすがに怖くなったのでそのボーリング場を後にしました。
私たちは、カラオケ屋さんで遊んで夕方あたりで解散しました。
私ともう一人の子が家が近くだったので、
自転車で一緒に帰っていたときでした。
その子が私を見て
「変なこと聞いてもいい・・・?その右足どうしたの・・・?」
と唐突に聞いてきたので、私を怖がらせようと必死なんだなと
軽い気持ちで右足を見ると、右足からふくらはぎにかけて
不自然なほどにビショビショに濡れていました。
私は怖くなって友急いで家に帰って
そのズボンを脱いでる最中に右足のすねに変なアザがあったので、
目を細めながら確認しました。
すると右足にくっきりと手形がついていました。
この事があって以来、
私はあの建物に行かなくなりました。
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