これは高校生の時にサッカー部の友人から聞いた話です。

広島のとある高校にサッカー部のマネージャーをしている女の子がいました。その子はもともと身体が弱く性格も内気だったのですが、自分を変えたいと一念発起して自らマネージャーになったそうです。

最初は重い荷物を運んだり大量の洗濯をしたりといった業務に苦労していた女の子でしたが、強豪校だったそのチームのために毎日必死で働いていました。

そんなサポートの甲斐もあってかしばらくしてからその高校はとある大会で優勝し、部員のみんなはその子を囲んで全員で記念撮影をしたそうです。

女の子はその事をとても喜んで、それからも真面目にマネージャー業務を続けていました。しかしもともと病弱だったのがいけなかったのか、無理がたたってしまったのか。その子は残念ながら1年も経たないうちに亡くなってしまったそうです。

部員たちは女の子の死をとても悲しみました。マネージャーとして陰で自分たちを支えてくれた女の子にみんなとても感謝していたそうです。

そして、誰かがあの時撮った写真を見ようと言い出しました。その写真はスマホではなく使い捨てカメラで撮影して、写真屋でプリントしてもらってからアルバムに大切に収めて部室に保管していたそうです。

しかし、悲しい気持ちでアルバムをめくった部員たちは写真を見て絶叫しました全員でカメラの方を向いて写真を撮ったはずなのに、自分たちが全く違うポーズをとっていたからです。

女の子は笑顔で正面を向いているのに、周りの部員たちは全員その子に向かって無表情で手を合わせていました。それはまるで死んだ人を弔っているようだったそうです。