愛知県には、「旧伊勢神トンネル」という
昔から全国的に有名な心霊スポットがありますが、
今回は一般にはあまり知られていない不思議な現象をご紹介します。

旧伊勢神トンネルの付近では、
昔から物が「消えてなくなる」という都市伝説
があります。

トンネルを出ると車のガソリンが、急激に減っていた…。
車内に置いてあった、飲みかけの缶ジュースが
いつの間にか無くなっていた…など。

今から数年前のある日、旧伊勢神トンネル
幽霊見物」を目的に県外から車を乗り合わせて3人の若者が訪れました。

到着してさっそくトンネル内を探索を開始しようとしましが、
3人のうちの1人のA君は「やっぱり、気味が悪いからやめる」と言い、
車に残りました。
 
1人を車に残し、2人はトンネル内を出口に向かい歩き出しました。
夕方ですが夏なので外はまだ明るかったのですが、
奥に進んでいくうちに暗くなり足元が見えなくなってきました。

灯りを使おうとした2人は、
懐中電灯を持っているのはA君だったことに気づきました。

2人はとりあえず、少し先で微かにぼんやりと光っている
ランプの所まで行ったら引き返すことにして、灯りを目指して歩きました。

たどり着いてみると、ランプだと思っていた灯りは誰かが落としていった、
かなり古い型の懐中電灯でした。

「一体誰が落としていったんだろう…」と不思議に思った2人ですが、
灯りがない状態で来た道を戻るのは困難なので、
その懐中電灯を使い車に戻りました。

2人が拾った懐中電灯は、偶然にもA君が自宅から持ってきた
懐中電灯と同じ製品
だそうです。

A君は自分の懐中電灯を見せようと、
入れてきたナップサックを開けましたが懐中電灯はどこにもありません。

「おかしいな…確かに入れたはずなのに」と思いつつ、
A君はトンネル内で拾われた懐中電灯をよく見てみると…。

なんと!その懐中電灯はA君が自宅から持ってきた
「そのもの」だったのです。

確認のために中を調べてみると、
A君が前日に買い求めて挿入したものと同じ乾電池が入っていました。

懐中電灯は車内からトンネル内に瞬間移動していたのです!。

気持ちが悪くなった3人は、偶然同じ製品だっただけで、
A君の用意したものは自宅に忘れてきた…ということにして、
拾った懐中電灯は道路脇に置いて家路につきました。

車がA君の家の前に着き、外に出ようとナップサックを手にした瞬間、
不自然な重みを感じたA君は恐る恐る中をのぞくと、
なんと! 中には道路脇に置いてきた懐中電灯が…。

A君はこの話を家族にしましたが、誰一人として信じてくれないそうです。
その懐中電灯は、今でもA君の家で使われているそうです。

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