引っ越した部屋の電灯が、風もないのに揺れていた。彼は気味が悪くなり、電球を交換したが、揺れは止まらない。夜になると、電灯の影が壁に奇妙な形を作り、人の輪郭のように見えた。目をこすると消えるが、しばらくするとまた現れる。

ある晩、電灯が激しく揺れ、影が壁を這うように動き出した。恐怖で電気を消すと、暗闇の中で影が彼に近づいてくる気がした。翌朝、電灯の下に黒い染みが残っていて、触ると冷たい。以来、夜になると影が揺れ、部屋の隅で誰かが立っているように見える。友人に話すと、「その部屋、昔、電灯に吊られた人がいたらしい」と聞かされ、彼はもう電気をつけられない。