2階へ上がる階段を掃除していた彼女は、埃の中に小さな足跡を見つけた。子どものもののような跡で、拭いても次の日にはまた現れる。夜になると、階段からコツコツと降りる音が聞こえ、目を覚ました。

ある晩、音を追って階段を見ると、暗闇に白い足が浮かび、こちらを向いている。翌朝、足跡が彼女の部屋まで伸びていた。近所に聞くと、「その階段、昔、子どもの足音がしたって噂があったよ」と言われた。彼女は今、階段を使わないようにしているが、音が近づく。

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