福井県屈指の心霊スポットでもある「東尋坊」。

自殺の名所としても知られている断崖絶壁ですが、
その由来は「東尋坊の怨念」が関わっているのです。

実は人の名前で、その昔「東尋坊」という
僧らしからぬ怪力でありながら、
周りの僧や地域の人を力で物を言わし、
まるでジャイアンのように振る舞っていたそうです。

そんな「東尋坊」ですが、同じ寺にいた
真柄覚念(まがらがくねん)」という僧と
村一番の美女を巡って恋敵になったのです。

覚念にとっては、力勝負ではとても「東尋坊」には
叶わないのを言い事に、何とかして「東尋坊」を
殺してしまおうと考え、ある宴の際に酒に寄って崖のそばで
うたた寝していた「東尋坊」を崖から突き落とし殺害したのです。

すると、それまで静かだった海が大荒れになり、
雷を伴う大嵐になったと言われています。

それ以降、毎年旧暦の4月5日は東尋坊付近の海は
大荒れになり、人々は「東尋坊の怨念」と恐れ、
この崖をいつしか「東尋坊」と呼ぶようになったそうです。。。

言い伝えではその後、ある高僧が「東尋坊」を訪れ
鎮魂歌を捧げ供養してからは、大荒れになる事は無くなったそうですが、
そんな伝説がある「東尋坊」には、今も観光客がたくさん訪れます。。。