昨年の9月に頚椎の腫瘍の手術をしました。

術後の経過が悪くいつまでたっても
頭痛や吐き気が収まりませんでした。

その内記憶障害が発生し病室にも自分で戻れなくなりました。

水頭症の所見で、緊急手術となりました。
怖い体験をしたのは、緊急手術後の事です。

ウトウトし意識が定かではない状態でした。
自分が死んだら病院から家に連絡が行き家内が駆けつける。

そしてお葬式の準備が進められる、、、。
夢か現実か今でも区別がつきません。

こんな事を思っているうちに遠くの方から
「トントントン・・・」と音がしてきます。

格好は看護師さんの姿ですが、
顔は神社にいる「おいなりさん」に見えました

男性と女性の二人です。

まず男性の看護師さんが近づいてきで、
「どうしました」と聞いてきました。

私は、何故か「死にたいんや」と答えタオルを首にかけました。
「ここは病院やから死なす訳にはいかない」と止めてくれました。

そのあと、女性の看護師さんが近づいてきて
「まだ死ぬのは早いですよ」と言って眠るよう促してくれました。

胸には名札があり、看護師さんの名前を見て覚えました。

もしこの事が事実で自分が元に戻って人に話するとき
信じてもらえるようにと、必死で名前を覚えました。

看護師さんと話しているうち気持ちが落ち着き
徐々に我に戻ってきました。夜中の2時頃のお話です。

元気になってから、この時の話を家内にしたのですが、
笑われてしまいました。

本当に狐の顔をした看護師さんが二人いた
と言っても信じてもらえませんでした。

一説によると、
麻酔の後遺症で幻覚が見えることがあるそうです。