これは私の実家にずっといる幽霊のお話しです。
私は上京して実家にはいないのですが、
我が家にいる幽霊は私の部屋でずっと遊んでいます。夜中になると、もう使っていない
私の部屋から物音が聞こえるのです。誰もいないのにパタパタと歩く音が聞こえたり、
クローゼットの扉が勝手にしまったり。私の漫画がベットの上にあったり。
実害は無いのですが、
住んでいる私の家族は正直驚きの連続です。そして、私がお盆に1週間程実家に帰った時。
両親からその話を聞いて私も驚きましたが、
そんなものいる訳ないと頭から決めつけてました。「歩く音は風の音かなにか、
漫画は妹が読んでそのままにしたんでしょ?」「実際に見ないと私は信じない」
そういって家族を安心させようとしました。
そんな話をした夜の事です。久しぶりに家族とお酒を飲んで酔っ払ってしまい、
私はリビングで寝ていました。「寒い」そう思ってエアコンを消そうと思ったら、
エアコンが付いていないのです。「さっき消したばかりなのかな?」
と思っていたらリビングの上にある私の部屋から
パタパタと足音の様な音が。嘘だろと思い私は自分の部屋に行ってみる事にしました。
一応妹の部屋、両親の寝室を覗いてみて、
みんながいる事を確認しました。そして、誰もいないはずの私の部屋へ。
ドアを開けてみると、特に変わった様子はなく、
漫画や机やクローゼットを確認しました。「やっぱり風の音じゃん、びっくりしたなぁ」
と部屋から出ようとした時です。「おかえり」
ドアを閉める前に、私の部屋から確かに
「おかえり」と聞こえたのです。びっくりしてもう一度ドアを開けると、
誰もいないのです。「本当だったかも」
と翌朝両親に私が体験した話をしました。
あの声は誰だったのか今でも分かりません。少なくとも悪い幽霊では無いようですが、
あの時の声は今でも耳に残っています。


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