兵庫県の西宮市にある鷲林寺は牛女の都市伝説のお寺として有名です。
牛女の伝説のルーツはくだんという妖怪にあるとされていますが、
くだんが牛の頭で体は人なのに対して、
牛女は人の頭で体が牛であるとされています。
くだんとは読んで字のごとく人ベンに牛と書き半人半牛の妖怪と事を言います。
牛から生まれ、人間の言葉を話すとされています。
生まれて数日で死んでしまうが、その間に作物の豊凶や流行病、
旱魃、戦争など重大なことに関して様々な予言を残し、
それは間違いなく起こるとされています。
芦屋・西宮市一帯が空襲によって壊滅したとき、
ある牛の屠殺場も焼失してしまい、そこには座敷牢があり、
中には牛頭の娘が閉じ込められていたという噂がありました。
その焼け跡に牛女が現れ、そのことを地元の新聞社が掲載した事で
知られるようになりました。
この伝説から派生した都市伝説は様々なメディアにも取り上げられ
いろんなバリエーションで拡散されました。
鷲林寺の荒神堂のまわりを3周すると牛女が追いかけて来るという噂や
鷲林寺の八大龍王をを祀る洞穴に牛女が閉じ込められていて、
そこに忍び込んだ者が牛女を目撃したために発狂し、
現在も精神病院に入っているという噂、
また牛の鳴き声が聞こえてきても決して振り返ってはならず、
振り返るとそこには赤い半纏を着た牛頭の女性がいて、
手に持った鎌で殺されるという噂などのたくさんの伝説が今も語り継がれています。
このような形で有名になった鷲林寺サイドは、
心霊スポットとして深夜に訪れるマナーの悪い参拝者?の喧噪で
相当悩まされたようです。
鷲林寺の本堂を少し下ったところに八大龍王を祀る祠もあります。
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