私が小学生の頃に住んでいたマンションの怖い話です。
そのマンションは7階建てで、
私たち家族が入居したのは最上階の部屋でした。
廊下にある屋上への入り口はかぎが掛かっていて
上がれないようになっていました。
ある日、ミシッミシッと
天井から歩いているような音が聞こえてきました。
「誰か業者の人でも屋上で作業してるのかな?」と思い、
あまり気にしませんでしたが、誰かに見られているような
嫌な視線を感じていました。
しばらく経っても、その天井からの音は聞こえ、
別の日にも昼夜問わず聞こえることがありました。
これはおかしい、と、業者に頼んで、
部屋の天井の一部を開けてもらって、
そこから天井裏を確認してもらいましたが、
そこはとても狭くて人が入れるようなスペースもありませんでした。
しかもほこりが溜まっていて、
小動物すらも歩いた形跡がありませんでした。
もちろん屋上も誰も上がれないようになっています。
怖くなって、マンションの管理人に相談に行ったところ、
なんと以前の住人も同じことを言って、結局引っ越していったとのこと。
しかも引っ越す前には、
その家族が精神的に調子を崩していたと聞きました。
実はその頃、私と父も原因不明のアレルギー症状に悩まされており、
入院するほどのことにもなっていました。
これはおかしいということで、専門の人にお祓いを頼んだところ、
天井の音は消えました。
いまだに何だったのか分かりません。
その後引っ越して、既にそこには住んでいませんが、
かつて住んでいたマンションに遊びに行ってみようとは決して思いません。
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